クレーンゲームで「アームパワーが弱い」というセリフを聞いた事があると思います。
このアームパワーというのを勘違いしている方が非常に多いです。
僕はよくクレーンゲーム系のYoutubeをよく観るのですが、上手なクレーンゲーム系Youtuberさんでも「あ、この人は勘違いしてるな」というシーンをよく見かけます。
現役時代には相当なパワーが入っているのに「パワーが弱い」とクレームを言われることも多々ありました。
そこで今回は…
- クレーンゲームの「アームパワー」について
- パワーの強弱の見極め方
について書いていきます。
クレーンゲームのアームパワーとは?
アームパワーとはアームを締める力の事です。
このアームパワーは機種によって若干異なりますが単純に0~99、0
~150などの数字で設定できます。
橋渡しでは5~30くらいが一般的です。重めの景品は30にするなど、重さを目安に設定する人が多いです。
通常クレーンゲームは…
- アームメカの位置を決定
- アームが開く
- アームメカが下降
- アームが閉める動作をする
- アームメカが上昇
- 起点へ戻ってアームを開く
という流れですがアームパワーが関わる部分は4~6のアームが閉まって開くまでの部分です。
アームパワーの強い台のメリット
アームパワーが強いと単純に挟み込む力が強いので基本的に景品が獲得しやすくなります。
大きいぬいぐるみなどはパワーボリュームをMAXにすれは1発で獲得できます。(それが頻発しないように店員さんは設定します)
例外として景品に対してアームが大きすぎたり、橋渡しの幅が狭かったりする場合、あまりアームパワーを入れてしまうと景品を弾きやすくなるので繊細な動きを出すのが難しくなり、取りにくくなったりもします。
これを逆手に取ったのがアームパワーMAX設定です。
アームパワーが弱い!と勘違いしやすいポイント
アームパワーが入っていても「弱い」と勘違いしてしまうポイントがあります。
恐らく一般的には景品の動きが少なかったり、持ち上げる動作が小さかった時に「パワーが弱い」と考えられてしまうのですが、実はそこもゲーセン側の設定によって調節が出来るんです。
つまり、アームパワーが入っていても設定によって景品の動きを無くしたり、大きく動かしたりする事ができるという事です。
具体的に最も影響を与えるのが「爪パーツ」と「爪の開き」の設定です。
これらの設定によって景品の引っ掛かり方がガラッと変わります。
爪パーツについて
まず爪のパーツについて。
爪はどんな機種でもいくつか種類があり、簡単に付け替える事が出来ます。
- ノーマルの爪…まず一番良く見るのがノーマルの爪です。この爪は一般的な箱モノやぬいぐるみが最も取りやすい爪です。
- 角度が少し緩い爪…角度が少し緩い爪です。この爪の場合、景品への掛かり方がガラッと変わります。
- 角度が無い爪…角度が無い平面の爪です。世界が変わったように景品の掛かり方が無くなります。
- 幅が広めで短い爪…長さが無いので左右の動きが出しにくくなります。
- 細めの爪…絶滅危惧種ですがたまに見かけます。バランスが取りにくくなり前後に転がりやすくなります。
その他もスプーン以外の形状の物などがいくつかありますが割愛。
爪変更で難易度を変更する場合、2と3がよく用いられます。4はたまに見る程度。
2と3は同じアームパワーでも動きが1/5~1/10くらいには平気で出来てしまうので要注意です。
PV30の角度が緩い爪よりもPV10のノーマル爪の方が圧倒的に取りやすいです。
この動きの大小が「アームパワーが弱い」と勘違いさせる要因の1つです。
爪の開きについて
初期位置のアームを見た時、爪と詰めの隙間が広かったり、狭かったりするのを見たことがある方も多いと思います。この爪と爪の間隔もゲーセン側で設定できます。
昔はアームメカの真下からドライバーを入れて無段階で調節が出来ました。今の機種でも方法は違うもののこの間隔を変更できます。
気を付けるべきは「爪と爪が離れている場合」と「爪同士が重なっている場合」です。これらは難易度が高くなる場合が多いです。
まず爪と爪が離れている場合ですが、単純に箱モノへの掛かりが悪くなります。これにより「BC」などのテクニックを完封することも可能です。アームに対して大きい箱の場合は影響は出にくいです。
次に爪と爪が重なっている場合ですが、これは少し意地悪な設定でアームの開き角度が若干狭くなり、「バランスキャッチ」などのテクニックを使いにくくなります。爪や橋渡しの橋を傷める可能性があるので真っ当な店員はあまりやりません。
覚えておいて欲しいのが、閉じた状態での爪と爪の間隔が広ければ、開いたときの最大幅も若干広がる点です。逆に爪と爪が重なっている場合は最大の開きが狭くなります。これとは別にアームの開きも設定できるのですが、爪幅の設定を変更している場合、感覚が少しだけズラされるので慣れた方ほど狙った位置に爪を入れにくくなります。
爪幅が広がっているとアームパワーがそこそこ入っていても持ち上げる動作はしにくくなるので景品の動きは抑えられます。
これもパワーと勘違いされやすい要因です。
アームパワーの見極め方とは?
アームパワーを見極めるポイントは2点です。
景品からアームが急に外れた時の勢い
まず一番分かりやすいのがアームが絞め上げている状態から急に外れた時のアームが閉まる勢いです。
例えば箱モノの景品が爪と爪の間で挟まった状態から爪が外れる時や、大きいぬいぐるみをつまみ上げする際に爪が外れた時、バー停止の上昇時などにアームが「ブンッ」と力強く閉まるのがPVが高い時の動作です。この勢いによってアームパワーの強弱を見極められます。PVが0の時は全く締める力は無いので力なく自然に「ストン」と戻るのみです。その時、閉まったアームがその勢いでバウンド(閉じた勢いで再度少し開いて閉じる)したらPV0付近と予想できます。
アームのバウンドが起こったら即ヤメがオススメ。少しでもPVが必要な場面になった瞬間に沼です。
③2つ目が「アームが閉じてからの締める動作」です。
アームメカが下降してアームが閉じる時、PV0の時にはスムーズにアームが閉じてそのまま上昇の動作に入ります。PVが入っている場合、スムーズにアームが閉じた後にじりじりと更に締める動作が加わります。PVがMAXの時は締める動作がギュウギュウに入るのが見て分かるのでアームパワーMAX台などがあれば見てみて下さい。その動作を見ただけでPVの入り加減が予想できるようになります。ただしクレナ3など分かりにくい機種もあります。
クレーンゲームのアームパワーまとめ
クレーンゲームのアームパワーについて、そこそこに書きました。
- 景品の動きが少ないのはアームパワーだけの影響ではない
- 爪の開きと爪の種類をチェックする
- アームパワーがどの程度入っているかはアーム動作で分かる
以上を知っていれば景品が獲得しやすい台なのかが早い段階で判断できます。散財防止に是非覚えておいて下さい。
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